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少し間が空いてしまいましたが、第4回です。

前回は、パーツの切り取り〜組み立てまでをさらっとやって参りました。
今回からは、更にワンステップ進んだ内容を含めて製作を再開したいと思います。


さて、前回組み上げたキットをもう一度見てみましょう。



この状態では、確かにおかしいところは何も無いように見えます。
しかし、よく見るとプラモデルらしい点がいくつかあります。
そういったところをいかにしてプラモデルのように見えなくするか、これが今回のテーマになります。








まずは最もプラモデルらしいところ、合わせ目の処理です。
合わせ目(継ぎ目)とは、パーツとパーツを合わせたところに隙間が出来てしまい、線が出来てしまうこと。
文章ではわかりにくいので実際のキットで見てみましょう。


脛の真ん中


丁度真ん中にあたる部分


こちらもちょうど中心部。見えない部分ですが肩パーツが付く部分にも入っています。

このように、合わせ目は色々なところに出来てしまいます。
最新のキットではこれが表に出ないように構成をされているキットが多いですが、
それでもプラモデルはプラモデル。どうしても発生してしまうものなのです。
これはどんなに強く合わせても出来てしまうので、この線を消す処理をやってみましょう。


まずはパーツの分解をします。これはほんの一例です。
パーツを傷つけないようにデザインナイフを入れ、少しずつ広げている状態です。
一気に分解しようとすると、ピンが折れてしまったり、パーツの破損の原因になりますので慎重に、少しずつ広げましょう。


では実践です。
わかりやすく、肩パーツをピックアップして合わせ目消しをやってみましょう。


ちょうどパーツの中間、分割されているところが合わせ目です。
この状態、かなりしっかり合わせていますがやはり見えてしまいます。
このまま塗装をするとしっかり浮き出てしまいますので、処理していきましょう。


パーツを分割したら、合わせ目になる部分に接着剤をたっぷり乗せます。
(今回はわかりやすさを重視するため、WAVEの黒い接着剤を使用しています。)
接着剤の粘度(粘り、流れにくさ)にもよりますので、もし薄く乗ってしまう場合は、
少し時間をおいて2回、3回と重ねて乗せていくとよいでしょう。


少し価格が高めではありますが、粘度が高く合わせ目消しにはとても相性がいいです。
(一般的な接着剤でいうところの「ゼリー状」に近いものだと思ってください。)
ただし、周りがかなり白化することと、接着剤自身が黒なので、
白・赤・黄色などを塗装する場合しっかり処理しないと透けて見える可能性がある
のが弱点。


接着剤を乗せたパーツを通常通り合わせます。
たっぷり乗っていると、接着剤がはみ出して「ムニュ」と出てきます。
はみ出すと表現すると汚いようなイメージがしますがこの「ムニュ」が大事なのです。
むしろこうならないと綺麗に合わせ目が消えません。




本来はこうしたクリップなどで力を加え続けることがベストなのですが、肩パーツは曲面が主体なのでこうもいきませんのでそのままで。

この状態のまま、1日2日放置します…とよくホビー誌や教則本でよく見ますが
「少しオーバーなのでは?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
私も実はそう思っていたのですが…

表面が固くなったとしても、中ではまだ接着剤の硬化が進んでいる場合があります。
それは目で見て判断出来るものではありません。なので、安全のために1日2日くらいは見ておきましょう。


その間にもうひとつ合わせ目に関連したことを。



こちらは黒い接着剤を使用せず、割とポピュラーな接着剤を使用しています。
このパーツは、白く塗装する予定なので黒い接着剤の場合浮き出る可能性を考慮して、透明な接着剤を使いました。
ただこちらは粘度が低いため、3回・4回と重ねて乗せています。


こちらが、今回使用した接着剤。Mr.ホビーのMr.セメントです。
比較的安価で使いやすい接着剤ではありますが、黒い接着剤と比較すると粘度がかなり低く、流れやすい上、強度も低いです。
ただ合わせ目消し程度であれば気にしないで大丈夫です。このように接着剤も適材適所で選びましょう。


さて、話を戻しまして1日強放置した状態です。
ムニュっとした部分が少し落ち着いて硬化しました。
見にくいですが相当周りが白化してます…

さて、このムニュを削っていきます。
ゲート処理と同じ要領で、デザインナイフである程度削った後、紙やすりで綺麗にならしていきます。
ガンプラに限らずプラモデルに使用するのは#400〜#1000。作業によっては#1200まで使用する場合もあります。
ヤスリは番号が少ないほど荒く、削る量が増えます。その代わり、表面はザラザラしてお世辞にも綺麗とは言えなくなります。)


完成はこのような状態になります。
ナイフで削ったあとは#400・#600・#1000の順にヤスリがけをした状態です。
ヤスリもただかければいいというわけではなく、何も考えずにかけると色々なところが丸くなってしまいます。
そうすると、折角のシャープさが消えてしまいますので、その時のコツは尖らせたい・鋭角にしたい部分に向かってヤスリをかけていくこと。
例えばこのパーツで言うなら、スパイクの部分。
根本から先に向かってヤスリをかけていますので、素組みの状態と比べると少々鋭角になっていることがわかります。


今回は合わせ目消しの説明だけで結構な量になってしまったのでまた次回。
次回はもう何点かプラモデルらしい部分があるので、その処理を説明していきます。

 <ここが、じゅだす流!>

この回の合わせ目消しの前のタイミングに説明しなければいけないことがありました。
それは『後ハメ加工』です。

この作業、一般的にあるものではありますが手段が色々あるので、一概に「この方法!」とは言えません。
ですので、じゅだす流!とさせていただきました。

さて、お気付きの方もいらっしゃるかとは思いますが、
『合わせ目を消すのはいいけど、色が違うパーツも一緒に挟み込んでいいの?』ということです。

今回のザクに関しては腕部と膝部の2か所、合わせ目処理をしてしまうと挟み込んだパーツを塗装するのが難しくなってしまう部分があります。


今回はこのような「黒い三連星」カラーにしようと考えているのですが…



腕部のパーツ構成はこのようになっています。



この部分に合わせ目があり、更に



こちらの、紫に塗装する部分にも合わせ目があります。

なので、全て挟み込んでしまうと黒のパーツと紫のパーツの色分けが後々大変になってしまうので、
少しそれを楽にするための作業になります。といっても簡単。



この部分のピンを切り落とすだけでOK。
念のため、ピンを受ける部分も少しだけ削っておきましょう。
あとは、この2つを別々に合わせ目消しをしていきましょう。
ただし、ピンが無いためパーツ同士が上手く合わない場合があるので慎重に作業しましょう。

それと、補足になりますがこの部分、横にスジ彫りが入っているのですが


合わせ目消しをした後、ヤスリがけをしました。。
そうすると、合わせ目だった部分のスジ彫りが消えてしまっているので



このようなエッチングノコ(画像はペンライナー、ですが)などでここを復活させておきましょう。
今回は特に何もないところにスジ彫りを追加するわけではないので、そこまで難しくはないのですが
とにかく焦らず、慎重に切っていきましょう。



このようになれば作業は終了です。
スジ彫りの使い道は後ほどご説明致します。

さて、腕部の説明が長くなってしまいましたが、続いては脚部の後ハメ加工です。



太腿にあたるパーツを開いてみました。
こちらも挟み込むタイプですが、このまま合わせてしまうと関節にあたる部分が塗装しにくくなります。



ですので。この赤く塗装した部分を切り取ってしまいましょう。
ただしここで注意。この作業を行うと接続の強度が落ちて少し足がフラフラする場合があります。
マスキング(後述します)でも作業自体は可能ですので、こちらの作業はパスしていただいても構いません。



このように切り取りました。
プラスチック用のノコギリなど、色々とカットする手段はありますが、
今回は工具を限定して、おおまかにニッパーでカットした後、デザインナイフで削りました。
(ニッパーでカットする場合は、残す部分の近くで切らないこと。パーツが割れてしまう場合があります。)
中に入り込むポリキャップが後ほどきちんと入るように少しずつ調整を繰り返しましょう。
あまり無理にはめ込もうとするとパーツを破損する危険性がありますので、くれぐれも慎重に。



さて、このようなパーツ構成になりました。

これによって、それぞれのパーツを塗装することが可能になりました。


後ハメ加工には色々な加工方法があります。
特に今回ご紹介しました脚部の後ハメは実はかなり乱暴…;
後々の危険を考えると、もう少し考える必要があったかもしれません。
なので、皆さんもどうすればキットの良さを損なわず楽に塗装が出来るか?
ということを、少しずつ考えていただければ、幸いです。




text by Judas